情熱のピアニズム

久しぶりに映画を観に行きました。天才ジャズピアニスト ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー映画、監督は マイケル・ラドフォードです。
1962年南フランスの音楽一家に生まれたミシェルは、全身の骨が折れた状態の骨形成不完全症という遺伝的障害児で、成人しても身長は1mしかありませんでした。
4 才の時TVで、デューク エリントンに憧れピアニストになることを決意し、父親の厳しい特訓を受けます。
13才までに並み外れた即興演奏家となり、サックスプレーヤーのチャールズ ロイドと世界ツアーをして熱狂的反響を巻き起こします。
その後本場アメリカへ渡り、ニューヨークで大活躍します。
素敵な女性に出会い、愛し愛され、別れまた次々と求め結婚もし、男の子を授かっていますが、その子も同じ病いをもって生まれてきます。
ミシェルを愛した女性 達のインタビューが、数多く画面に登場します。
画面に流れるミシェルの演奏は素晴らしく、あれほど全身全霊のプレーを見たことがありません。
永くは生きられないと意識して、何事にもエネルギッシュで、悲しいほどに一生懸命生き、ユーモア溢れるサービス精神に感動を受けました。
ミシェルは言います「時間を浪費したくないんだ。普通の人が体験する事を全てしたいんだ」と。
晩年のソロ演奏は、ミシェルの魂の響きが伝わってくるようで、胸が震えました。
1999年1月6日 36才の若さで旅立ってしまいました。
彼の遺体は、ぺール・ラシェーズ墓地のフレデリック・ショパン の墓の隣に埋葬されています。
この映画を見終わった後、感動と同時に、いったい私は今まで何を見、何をしてきたのだ。
のほほんと生きてきた自分自身を見つめながらも、 画面から溢れるエネルギーに、力付けられていることを不思議に感じまし た。