土用の丑

昨日は、土用の丑で、サロメも、もっきんランチにうざくをお出ししました。
昔、三ノ宮神社の近くに、糸平という鰻屋さんがありました。松下幸之助さんが、お気に入りの店で、オ-ダ-を聞いてから、鰻をさばき、炭火でじっくり焼きあげます。
お客が「ちょっと、急いでくれますか」
と、言おうものなら、「時間がかかるから、お急ぎでしたら、次になさって下さい」と、追い出されます。
鰻丼の鉢は、亭主自ら作った器で出てきます。たしか、丼も鰻重も、同じ料金だったように、記憶しています。
糸平さんは、日本画家の水越松南の弟子でもあり、パリで二回個展を催し、フランスの新聞に大きく取り上げられました。前のサロメにはシャガ-ル風の大きな絵が、飾っていました。
七月に入ると、毎年、ユ-モラスな鰻の絵の案内状が届きます。最近では、特定の店の案内を、楽しみに待つこともなくなりました。
糸平さんが、亡くなって、店も閉店してしまい、あんなに香り高い、美味しい鰻も食べられなくなりました。とても残念ですが、今だにしっかりとあの味が記憶に、残っているのが不思議です。
不思議なことと言えば、京都の友人から聞いた話では、鰻で有名な祇園の梅の井は、土用の丑には、供養の為、休業するそうです。
今どき、珍しいことですね。