訃報

今日はアンドゥトアからの古いお客様の奥様の訃報が届き、驚きと悲しみでいっぱいになりました。
ご夫妻には、とても可愛がって頂き、東京にも何度もご招待して下さいました。
神戸から転勤なさる時、明石から出発されるという情報を得て私は奥様に生花のコサ-ジュを持って新神戸から同じ列車に乗り込みました。
新神戸にも、たくさんのお見送りの方々が来られ、ご夫妻は皆様への応対に追われておられました。
列車がホ-ムを離れ、落ち着かれた頃を見計らって、お席にご挨拶に参りました。
お二人は一瞬、私が東京へ行くのかと勘違いなさいましたが、ご挨拶したくて新大阪迄ご一緒させて頂きますと、奥様にコサ-ジュを手渡しました。
とてもお喜びになり、お目にかかるたびに、神戸での最後の一番の思い出だったと語って下さいました。
この2.3年は自分の事で精一杯でご無沙汰してしまったことが悔やまれます。
まさか享年73才でお亡くなりになるとは…。
一番の思い出は、東京のフォ-シ-ズンズに泊めて頂いたことです。素敵なお部屋をお取り下さって、BARで食前酒の後、椿山荘でお食事をご馳走して頂きました。
その日は、四万十川からホタルが届き、お庭はまるで銀河に迷いこんだかのようでした。
小さい頃から有馬で育ち、蛍には親しんできましたが、あれ程の大群を見たのは初めてで、奥様のお優しい笑顔と共に、今でも鮮明に覚えています。
安らかに眠るように亡くなられたようです。
私は自分の死を覚悟出来ていないと改めて思いました。
死をもっと深く受け止められたら、人にも、もっと誠実に優しく接することができるのに、私には、まだ死の覚悟が、出来ていない。
今、この瞬間、死んでも良いと言える自分になりたいと強く思った一日でした。