2対1

今日は9月15日、月一回着物を着る日です。
一昨日、東京から、前の店のお客様が、ご婦人お二人連れでお越しいただきました。
小袖倶楽部のお話をすると、
「良いねぇ、月一回と言わず毎日着てほしいね。日本の女性は着物が一番似合うよ」
「まあー、男性にはわからないでしょうが、何かと面倒なのよ」
「フランスにいた頃、日本人が訪ねてくるとよく行ったレストランがあってね。ある時、和服の女性を連れて行ったら、ちょっと待ってくれと言って、一番良い席を用意したんだよ」
「へえー」
「それだけ、和服が素晴らしいと、やつらも認めているのさ、でも本当にその女性が和服が似合っていたら、俺が脱がしたいと思うのさ。」
「まあ、いやね-」「貴方だけでしょう、そう思うのは…」
「わかってないなぁ男というものを。皆何食わぬ顔をしているけれど、男はそういうものなんだよ」
「まあー、野蛮ねぇ」
「オイオイ、野蛮はないだろぅ。マダム、このご婦人達に、僕はいじめられているんだよ、助けてくれないか?」
と、私に助けを求められました。
私は、どちらにも味方できず、
「まあ、2対1では勝てませんネ」と笑って席を立ちました。
「3対1よねぇ」
と、後ろから声が飛んできました。