お月さま

「ビルのガラスに、お月さんが映ってる」と言う友達の声に、空を見上げると、まるで、ガラスに映っているかのように、雲の間から、滑るように顔を覗かせました。
冬の凍りつくような月ではなく、夏の月は、柔らかな透明な光を届けてくれます。
昨夜の神戸は、心地好い風が吹き、月が雲間から見え隠れしました。
静かに、でも確かな存在で、私達に見せる月を眺めながら、私はゆっくりと家路を歩きました。
今日一日の慌ただしさを忘れ、偶然の月との出会いを楽しみながら。

ルー・サロメ 神戸