映画「クロワッサンで朝食を」

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東京で7月から上映していると知り、待ち焦がれて、ようやく昨日神戸新開地ア-トビレッジセンターへ見に行きました。
エストニアから来た家政婦アンヌとエストニア生まれの富豪の老婦人フリ-ダ、そしてその元恋人ステファンのお話です。ちょっと呆気ない幕切れですが、
パリ16区の間接照明の高級マンションで、宝石を身につけシャネルス-ツをサラリと着こなすジャンヌ モロ-は頑固で皮肉屋で誇り高く、愛に飢えた孤独な老婦人を見事に演じていました。
アンヌがス-パ-で買って来たクロワッサンをじろっと見て食べず、「クロワッサンはパン屋で買うものよ」と、マズイ紅茶をわざと床にこぼし、「朝目覚めるのには ボン クロワッサン!、 ボン テ(紅茶)!」と言う台詞が小気味よいですねえ。
ジャンヌ モロ-は、ふう-っと息を吐き出したくなる程の存在感がありながら、アンヌにマニキュアを塗って貰い、二人でオシャレして、元恋人のカフェに出かけるシ-ンは愛らしく、哀しいまでの年老いた女心が滲み出ていました。
アンヌが、夜な夜なウインドウショッピングして歩くパリの街、凱旋門、メトロから見る風景、夜明けにエッフェル搭を見上げるシ-ンは、とても美しく、「わあ~、パリに住みたい」と叫びそうになりました。
映画を見終わって、余韻に浸りながら歩いていたら、すぐさま新開地の風景に変わり、現実に引き戻されました。せめて居留地ぐらいを歩きたかったですね。