記憶

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2月末にお花が届きました。
誕生日(2/4)の花が枯れるのを見計らってのプレゼント、お心遣いが、如何にもその方らしく、また律儀に覚えて下さっていることが、とてもうれしかった。
記憶というのは、面白いですね。
先日、二人連れの女性客が来られ、「ここのサロメは、どういう人ですか?」と、尋ねられました。
「心理学者のフロイトの弟子で、詩人のリルケにとても影響を与えた人です。
哲学者のニ-チエは、ルー・サロメに恋をしますが、フラれたそうですよ。
悪女だったという人もいますが、相手の才能を引き出す産婆役を果たしたとも言われています…」と、答えると、
「ああ、やっぱり。
実は、そのニ-チエの手紙のエッチングが見たくなって、先程サロメに寄ったのです。
でも-、違う店になって居て、こちらの方が、それなら私の知ってるサロメに行きましょうと、ここへ案内されたのです。」
「まあー、あのエッチングを覚えて下さってたのですね。」
私は、とても感激しました。
サロメの壁面のエッチングが、記憶の奥底にあって、ある日、ふと思い出し、見たいと行動に移す。
人間の不思議を感じると同時に、サロメが、そういう店だったということを、とても誇りに思えました。

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